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光のお父さんを読んで


3月16日 一つのドラマが書籍として発売した。

もはや有名人「マイディー」氏がブログで連載していた親孝行企画を書籍にしたもの。

私もブログでは拝見してたけれど、書籍化はすごく楽しみで一気に読んでしまった。

父にオンラインゲーム「ファイナルファンタジー14」を勧め。そのゲームの中で父には内緒で仲良くなり強大な敵を倒しに行く。

すごく簡単に言えばそんなお話。ゲームを題材にしたその中のドラマ。

そんな雰囲気で単純に楽しくてブログは拝見していたと思う。

もう一度書籍で読み返すまでは。

読み終えて以前とは全く自分の気持ちが変わってしまってました。

これは紛れもなく「リアル」の話。「バーチャル世界」の話ではないと。

いままで決して自分がやっているオンラインゲームや関わりのある仲間を完全にバーチャルの話といっておもっていたわけではなく、リアルでの交流もあるので「リアル」ではあるのだけれど

全くそういう世界に無知な人と自分を勝手に分けていたので、例えば職場の同僚に対して、自慢げに趣味であると言えるかというとそうでない自分がいたと思う。

でも、このお話は

日常の生活でうまく関われなかった親子がゲームの世界でゲームの世界でしか味わうことができない体験や感動を共有することで関係が修復され、それがリアルに還る。そんなお話。

そう、昨今容易に「リアル」と「バーチャル」とを分ける言い回しが普通になっているような気がしているのだけど、読み終えたらそれが今まで以上に違和感。

ゲームはバーチャルの世界観で作られてはいる。でもそこにいた息子と父親は間違いなく日常の中の姿であり現実の人間が感動し喜んで泣いて笑って。

親子の実際にあったドラマ。現実に起こったこと。

だからゲームしてるしてないに関わらず読んでほしいと本当に思いました。

ゲームのお話じゃないんだよ。

伝えるのは難しいけど何かいいたいくらいに響くドラマだった。


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